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マン媚びレズBotシュヴィ・ドーラ再誕

「──おはよう。視覚情報は、正確かしら?」

「……はい、本機の視覚機能は正常に再生されました」


 シュヴィ・ドーラは、自身を覗き込んでいる“色とりどりの黒”という、矛盾した概念を纏う女を視界の中に捉えていた。

 紫の髪、幼げな容姿、そして、右の側頭に装着された、今は機能を失ったメカニカルな髪飾り。

 ──この機鎧種の少女は、全てがゲームの勝敗で決まる狂気と希望の世界・ディスボードを作り上げた一機……いや、一人であった。

 彼女の体は天翼種ジブリールによって徹底破壊され、悪魔めいた彼の存在の放つ“天撃”によって、塵すら残さず抹消されたはずである。

 正確には、一つだけ残った物はあったのだが……それでも、消される寸前の時点で、重度の損傷を負っていたはずだった。


「……本機のマスターとして、貴女が登録されています。ナイン・トルホ──」

「“チクタク・レディ”。レディと呼んで? 親しい人はそう呼ぶの」


 何が楽しいのか、全身が黒いのに目が混乱する女──“チクタク・レディ”は、シュヴィの様子を見てクスクスと笑って見せる。

 その反応がひどく機械的で、シュヴィが“夫”とした相手との日々で獲得してきた個性というものは失われており、それでいて機凱種のクラスタへの動機は切れているので、一般的な機鎧種ほどは硬質な反応でもない。

 そんな半端な姿を嗤っているようでもあり……それは、まるでシュヴィがどんな日々を送って来たかを、知っているかのようにも見えた。


「ここは娼館。私が経営する、女性に女性が夢を見せる場所。私のモノであるシュヴィちゃんは、私に従って此処で色んなことを学習してもらうわ」

「学習……」


 シュヴィの記憶は殆ど初期化されてしまっており、かつて彼女が“心”を知ろうとしていた初期の状態に近くなっている。

 だがそんな精神の在り方に対して、体の方は大きく様変わりしていた。

 今のシュヴィはレディの前で蹲踞の姿勢を取った状態になっているのだが、ジブリールに破壊された箇所や、本来は機能として必要ないために設計されていない性器が、ぷにりとした幼い少女のものに変わっている。

 それも、ぴっちり閉じたスジの目立つものであり、容姿にある意味似合った処女のものとなっていた。


「シュヴィちゃんは何も、難しく考える必要はないの。私が何かを言うまでは、ただされるがままになっていればいいのよ?」

「──了解しました、レディの指示に従い、待機状態に入ります」


 そう言って、シュヴィはレディの与えてくる指示を待つ。

 だが、彼女は立てた指を左右に「チク、タク」と振って見せると、そのまま指の腹をシュヴィのロリぷにマ〇コに押し付け、擦り合わせてきた。


「どう、シュヴィちゃん? 感じる?」

「──当機は、その様な目的で製造されていません」


 反応は、あくまで機械然としたもの。娼館の主として、恐らくは人並み以上に性戯に関して自信を持っているはずのレディからすれば、屈辱的ですらあるはずの怜悧な反応。

 けれど、レディは笑みを崩すことはまるでなく、むしろ嬉しそうに股間を擦り、その小さな乳首をくりくりと弄り、手を上げさせて腋にゆっくりと舌を這わせる。

 そのいずれの行動も、シュヴィを僅かばかりも揺るがす様子はなく、冷めてすらいない機微の無い視線で以て、主であるはずの女の奇行を見守り続けている。

 レディが「気持ちいい?」「これ、好き?」「ここ、敏感?」等と聞く度に、シュヴィは「いいえ」「判断材料がありません」「感覚は正常です」と淡々と返答し続ける。

 そんなことを、五十七分と九秒ほど繰り返したところだっただろうか。


「じゃあ、これは好きかなぁ?」


 あらゆる箇所が黒いレディの口元から、別の色味が……赤い色が覗き、ちろちろと揺れる。

 シュヴィはそれを無感動に、文字通り“心”を一切動かさないままに見やっており、そのまま自身の耳へと挿入されるのを見送って……。


「いひぃぃぃぃぃぃっ♥」


 いきなり目から火花を散らして、奇声をひり上げた。

 レディの舌先から、どのような能力によるものか分からないが、いきなりシュヴィの中へと異常なデータが次々送り込まれてくる。まるで、機械を操る力を持っているかのように。


『性交時の快楽伝達の為の疑似神経系システム構築パッチを適応しました』

『メモリ内に不要なデータを確認。同性間での成功知識に置き換えます』

『再生不可能になっていた幾つかの音声データ、映像データを消去しました』

『排水を利用した潤滑液構築システムパッチを励起、主の指示で適応します』

『エラーを確認、本機の活動に必須のデータを消去しようとしています、よろしいですか?』

『──データ消去確認、更なるメモリの整理を開始』


「あぁぁぁぁっ♥ ひっ、ひぁぁぁぁっ♥」


 先までは一滴も濡れていなかった生殖器パーツが、ぶしゃぁぁぁ♥と勢いよくマン汁をひり出し、その際に発生する快感を電気信号として隅々まで伝達するために、必須機能にまで及んでメモリやシステムを塗り替え始める。

 いや、それはもう、塗り替えというよりも、破壊に近い。

 先までは一般的な機鎧種としても、あるいは“心”を獲得した機体としても、半端な存在になり果てていたシュヴィだが、今は強制的に性交の快感を全身で感じるように改造され、淫猥ロリそのものな顔で鼻水と涎を晒していた。


「ん、れぇっ……♥ ちょうど、一時間経ったわね。それじゃあ、今日のゲームは、ここでおしまい♥」

「は……へぇぇっ……♥ ほっ……ほぉっ……♥ りょ、了解、しましたぁ……♥」

「それじゃあ、明日のこの時間までは、ここで待機しておいて」


 レディはシュヴィの頭を撫でまわし、それだけでシュヴィが嬉ション……廃熱に使用された後の冷却水を噴き出すのを確認して、部屋を出ていく。

 全体的に黒い上に、光源の少ない部屋の中、シュヴィが人間種ならば発狂することもあったかも知れないが、機鎧種である彼女にとっては、蹲踞の姿勢で二十四時間の経過を待つのは然程問題ではない。

 だが、ごく普通に待機しているだけを命じられたはずなのに、シュヴィは時おりゆらゆらと腰をヘコつかせており、意味を成さない「ほぉぉっ♥」「んおっ♥」といった音声を定期的にひり出していた。



 ──その日から、シュヴィに対する徹底的な“教育”が始まった。


「どう、シュヴィちゃん? ここは気持ちいい?」

「あはぁぁっ♥ マ〇コ♥ シュヴィの、マ〇コぉぉっ♥ おまんまん触られて気持ちいいっ♥ 気持ちいいっ♥」


 性的なパーツを装着された上で、性的刺激を感受する為の疑似神経系を強制構築、更にその際に機鎧種として行動する為の必須の機能を幾つか削除されてしまったシュヴィは、口をすぼめて舌を突き出して叫ぶ。

 自分のことを“シュヴィ”と呼ぶのは、レディからの要望だった。

 実際のところ、シュヴィの記憶領域からは正式名称のÜc207番機Pr型4f57t9機の型番も、かつて“夫”に提案したシュヴァルツァーという名称も忘却しており、レディが与えたシュヴィという名は実に彼女に馴染んでいた。

 ……それを馴染ませた人々の絆や思いを踏み躙る、上前を撥ねるような行為だと、シュヴィは気付くことができない。

 機械的な対応も、違法パッチの数々を適応されたことで不可能になり、皮肉にもシュヴィの喋り方は、少しずつ“シュヴィ・ドーラ”のそれに近づきつつある。

 もっとも、ここまで激しく情感を露わにした、シュヴィの消されてしまった再生不能領域のメモリーにも記載されていなかったが。


「あら、そろそろ五十八分経つのね、シュヴィちゃんと過ごす時間はあっという間だわぁ♥ それじゃあ、いつもの行くわね?」

「うん……うん♥ シュヴィ、あれ、好き……♥ 頭の中、弄り回されて……バチバチ、チキチキしちゃうのずきぃぃぃぃぃぃっ♥ ほごぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 鳴り響く警告メッセージの嵐と、緑と赤で点滅するエラーの文字。

 だがそれらは悉く無視され、レディが耳へと舌を挿入する度に、キメるアクメと噴き出すマン汁と共に排出されていく。

 再生された時に、機凱種のクラスタへの再連結時に同期した内容のコピーが脳内には存在していたのだが、シュヴィが完璧な“シュヴィ・ドーラ”であれば機能停止をかけても守ろうとするそれは、今や虫食いだらけと化していた。


「いひいぃぃぃっ……♥ レディの前で、排水するの……マン汁やお潮噴くの気持ちいいぃぃぃっ……♥」


 改造されたシュヴィは、レディの手マンでマン汁噴くことの快楽の為なら、やたら厳重に保管されているそれらのメモリーを体外に噴き出すことも、頭部がバチバチと放電した際にうっかり消え去ってしまうことも厭わない。

 マスターが与えてくれる快感に勝るものなど、無いのだから。


「ほら、シュヴィちゃん……あと十秒くらいあるから、キスしましょ♥」


 レディが、機鎧種とは思えないほどにどろどろに解けたアヘ顔を晒しているシュヴィへと、顔を近づけていく。

 キス、口吸い、接吻。それは、愛情の確認好意。

 記憶は初期化同然の状態で、残っている再生不能のメモリも僅かになった状態にも関わらず、その行為で最後の最後まで保存されていたデータが再生されかける。

 それは、シュヴィにとって……破壊される前のシュヴィ・ドーラにとって、最も大切だった面影。


「──浮気はダメよ♥ んっ♥」

「んふぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥ んふっ、ふおぉぉぉぉぉっ♥」


 レディの口づけによって、膨大な快感が脳内を焼き、下手に思い出してしまっていたその面影をあっさりと焼き尽くす。

 好き勝手なレディの調整の中で、それでも守ろうとしていた記憶をキスと、こちらは宣言されていなかった指三本を捩じ込む手マンによって、あっさりと失ったシュヴィは……芽生え直しかけていた小さな心の萌芽を自ら踏み躙った。


「あへぇぇぇぇ~っ……♥」


 涎を垂らすシュヴィは、もう体内の冷却水の管理すらも、レディに預けてしまったことを伝える痴態だ。

 この一時間で完全に壊れて、堕ちきったシュヴィは、今日も立ち去ろうとするレディの背中に抱き着き、引き留めようとする。


「もう、シュヴィちゃんったら、ゲームは一日一時間なのよ? ほら、これを上げるから離して?」


 ──それは、ここにあってはいけないはずのもの。

 シュヴィがまだシュヴィ・ドーラを保っていた時に、ジブリールから守り抜いた結婚指輪。

 レディはそれをシュヴィに握らせる。その顔には、恐ろしいほどに露悪的な嘲笑が滲んでいる。

 シュヴィは、しばらくの間、その指輪を……自分の根幹と言ってもよいものを見つめていたが、やがて何かを思いついた顔をして──レディの手を取り、その指にそっととして見せた。

 指輪は、女が喜ぶものだ。その程度の知識は、娼館の主に調教される中で習得している。

 ……かつて、自らが消滅してなお守り抜いたそれを、シュヴィは嬉々として今の主人が「喜びそうだから」と差し出したのだ。


「あきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃっ!!」


 まるで月に吠えるような嘲笑を上げると、レディはシュヴィの体を優しく、愛し気に抱きしめた。


「よくできました──ここから、連れ出してあげる」

「あぁぁ……マスタぁぁぁぁっ……♥」


 とめどなくマン汁を零しながら、シュヴィはレディの胸に顔を擦り付け、鼻の下をだらしなく伸ばす淫乱ロリぶりを示していた。



「質問──それは、店に出さないのですか、レディ」


 チクタク・レディに仕えている、調教師にしてメイドのひとり、機鎧種の少女が部屋に“飾られた”モノを指差す。


「ほぉっ♥ ほぉぉっ♥ んへっ♥ んへぇぇっ♥」


 それは、シュヴィ・ドーラだったもの。昨日のリソースをすべてマン媚びと生処理に割り振った結果、レディの自室の淫猥な家具と化した、機鎧種の運命を変えた存在である。

 当然、機鎧メイドもシュヴィのことは理解しているのだが、彼女からすれば機鎧種の命運自体がレディに仕えることと比べれば些末事であり、こんな形でレディの特別になっている女は嫉妬の対象でしかない。


「くふふっ……だぁめ。この娘は、そもそもお客を取れるレベルじゃないもの。それに……プレゼントも貰っちゃったしね♥」


 指輪を見せながら、シュヴィは機鎧種メイドへと近づき、彼女の肩を抱きながら「一緒にあの娘を試しましょう? きっと、好きになるわ……」と囁きかける。

 機鎧種メイドの少女は、顔を俯かせながら頷き……シュヴィは二人に同時に使ってもらえることに興奮したのか、目にハートを浮かべながらバチバチと放電してから、しょろろろろつ……と小水を噴き出した。




今回の攻め役

※“チクタク・レディ”(ナイン・トルホープ)

・娼館の女主人。レズビアンであり、自分が経営している店には、女のキャストしかいれないし、女の客しかとらない。目の覚めるような美人なのは間違いないのだが、髪も目も服も全身真っ黒けであり、それぞれの黒の濃淡がすべて違う為「単色なのに目がチカチカする」という奇態な外見をしている。

・ゲームがすべてを支配する世界で何故か“ゲームは一日一時間”という自分の首を絞めるだけのはずのルールを定めており、この一時間に限れば絶対に負けない、異常なほどのゲームの実力の持ち主。追い詰められたように見えたり、窮地に立たされたように見えても、一時間の過程で必ず逆転して完全勝利する。

・PIXIVの方の過去作【白欄は快楽で埋め尽くされて~天才少女ゲーマーの娼婦堕ち https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769782】に登場したのと同じ存在。

・破壊されたシュヴィを再生し、わざわざその最後に残った恋心の残滓を蹂躙してから、マン媚びBOTにして部屋に飾ると言う、所業の凶悪さが増している。

・一応、時間軸的には白を調教し始めるよりも前の話だが、一部期間が被っていた部分もあるのだとか。つまり一時期、この娼館には白とシュヴィが(悪)夢の競演をしていたということになるだろうか。

マン媚びレズBotシュヴィ・ドーラ再誕

Comments

リクエスト、ありがとうございました。楽しんでいただけたようならば幸いですm(__)m シュヴィのあの悲壮だけど美しいラストを邪悪なレズが蹂躙するのは、こう…チン負けとはまた別の暗い興奮がありましたね!楽しかったです!(じゃあくなはつげん) リクエストは複数回書き込んでいただいても結構ですので、またお題を頂けると幸いです!

屋根が高い

何度も何度も繰り返し味わいたくなる素晴らしい読後感…!私の中の100点満点を超えたノンケのマン負け作品をありがとうございます!個人的に大好きなキャラでしたので屋根が高い先生に執筆していただけてとても嬉しいです。悪いレズに滅茶苦茶にされる機械っ娘、大変堪能させていただきました。旧支配者的な闇レズのナイン様のヤバさや邪悪さが天元突破しちゃってますが屋根が高い先生のワールドには魔王様も居るしきっと大丈夫…なはず!チン負けも変わらず大好きですので応援しています。改めてありがとうございました!

火落ち


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