「んふぅ! はぁぅ! うぅぅぅ!」
地下室では今日も狂った奴隷の悲鳴が木霊していた。
「もっともっと踏んでぇくだしゃぁぁいぃぃ!」
「おいおい、まだ足りないのかよ? お前は本当に変態だなぁ」
ゴリゴリ!
悲鳴のような懇願に対して嘲っているのはロキだった。
太く逞しい足はひ弱なハルトとは違い男らしく、足の裏は鍛えられた彼に見合って硬くゴツゴツだ。
それに不衛生な奴隷として戦わされていた足の裏には、その強烈な臭いが染み着いている。
そんな異臭を放つ足をハルトは心の底から求めていた。
「にしても、この薬は効果絶大だな」
ロキが掌で転がす注射器には、強烈な性欲を高め、与えられた刺激に対して依存性を高める効果があるものだった。
リルがより貴族達を奴隷に落としやすくするために作らせたらしいが、ハルトの反応を見るに成功と言えよう。
「そんなにこの足が欲しいのか? 昨日も具足を履いているから、蒸れすぎて痒いくらいなんだが、お前が欲しいなら仕方ないよなぁ。ほら、存分に味わえよ?」
「あ、あ、あ、りがといたござぃまひゅう!」
グシャ!
リルの足の裏とはまったく違う感触。
硬くて、臭くて、それに踏みつける力もけた違いだ。
ロキが本気で踏めば、ハルトの頭はスイカの様に砕けちるかもしれない。
そんな恐怖すら感じながらも、ハルトはうっとりと硬い足の裏の感触と漂う生ゴミの様な悪臭をむさぼっていた。
「ロキ様、ロキ様、ロキさまぁ……」
「ははっ! 奴隷だった俺にも様付けか? リルが嫉妬するんじゃないのかよ? いや、お前がここまで堕ちたとわかったら喜ぶな! よかったな~、リルが喜こんでくれて?」
「はい~! ありがどうごびゃいますぅ!」
ハルトの吐息がくすぐったい。
同じ男としての哀れとも思えるが、不思議と慈悲などはわかなかった。
この男はきっとこうなる運命なのだと思えたのだ。
ロキもまた、リルと同じ生まれながらのサディストの気質だったからだろう。
「なら、屈服の証にこのまま足を舐めろよ。お前はリルと俺。元奴隷の奴隷になるんだ。もう二度と人間には戻れない奈落に落ちるんだよ」
ギリギリギリ!
頭蓋骨の継ぎ目が軋むほどの圧力に鼻が潰され、目がチカチカする。
だが、それ以上にハルトの心は、リルの喜ぶ役に立てたことに喜びを感じていた。
(ロキ様が笑っていただけることが、リル様の喜び? なら、ロキ様のお言葉も絶対なんだ……)
溶けきった脳ミソで考えられることは、いかにリルの役に立ち、彼女を喜ばすしかなかった。
「頂きますぅ! ロキ様ぁ~!」
躊躇なくハルトは口を開き、舌を突き出した。
れろ、じゅぷ、れろ、ぴちゃ。
指の付け根には硬くゴツい豆ができていて、強烈な塩気が舌先をピリピリと刺激する。
「男の足まで舐めるなんて、とんだ変態だなお前は! プライドなんか生まれる前からなかったか、前世は虫か家畜だったんじゃねぇのか? ハハ!」
じゅる、じゅぷ、じゅる。
「ハハ! なかなかいいぞ! 舐めなれてるな~。やっぱり、リルに仕込まれてるからか? 国政してるより、こうして足舐めてるのがお似合いだよ、お前は!」
ぎゅぅぅぅぅぅ!
「んばぁぁぁぁぁぁぁ!」
どぴゅ、どびゅ、ぴゅるるるる!
足の指ごしにハルトを嘲笑うロキの顔を見上げながら、ハルトは顔を乱暴に踏み潰された衝撃と臭いでいってしまう。
「こいつ、触らなくても出しやがったな。どんだけ変態なんだよ」
ピクピクと痙攣するハルトの顔から足をどけたロキは呆れた様に呟いた。
(まぁ、これからこの地下室で一生奴隷として飼われるから、本望かもな)
気絶したハルトの顔を踏みつけたロキはそのまま地下室を後にするのだった。
◆
とある夜--。
メイドや貴族令嬢の復讐と洗脳の宴が催される中、全員が集められていた。
調教によって、まともな性癖ではなくなった彼らは地面に這いつくばり、全員が土下座していた。
その背中に少女達は思い思いに這いつくばる奴隷に腰をかけ、頭が高いと頭を踏みつける。
まさに女尊男卑の世界がここに完成していた。
「ほら、ハルト? 私達とここにいるお前と同じ立場と奴隷貴族どもに宣言するのよ?」
しこしこしこしこしこ!
ハルトはいつもの催淫剤を打ち込まれ、狂ったようにオナニーをしていた。
口はだらりと開き、リルのヒールが顎が外れんばかりに捩じ込まれ、隙間から糸のように垂れたヨダレが全裸の身体を汚している。
目は血走り、もはや国王の面影など欠片もない。
壊れた人形の様にハルトは腰を振り、ただ射精することしか頭にはない。
だが、視線と口の動きだけで射精のコントロールをされたハルトにはリルとロキの許しがなければ射精することはできない身体になっていた。
もはや、自分の身体も意思も二人に支配されていると思うと、ゾクゾクとした被虐感で体が熱くなるハルトは、地下室で絶え間なくカウパーで股間を濡らす。
そんなハルトにとって今日は特別な日だった。
王位継承に勝る人生の転換日だろう。
なにせ、完全なる奴隷へ落ちる日なのだから--。
私室には王であることを辞めて、旅に出ることと、王位はリルへ譲り、女王として即位させる旨の書類をしたためてあった。
そして、今、それを自らの口で宣言させているのだ。
ハルト自身が心や体だけでなく、本物の奴隷身分に転落させることを自らの宣言させる儀式。
しこしこしこしこしこ!
「フフフ、性欲に負けて唯一の取り柄の地位までも手放しちゃうなんて、お前は家畜や猿以下だわ♪ フフフ!!」
目を爛々と輝かせるリルは、最後の仕上げと足を大きく振りかぶった。
(人生最後の一撃はやはりこれに限るわね♪ お前の使い道のない遺伝子なんかなくても誰も困らないし♪)
嗜虐心でパンツを湿らせたリルへ、ハルトは自らの宣言する。
「はぁぁぁぁわぁぁぁ! わたくしぃ! ハルト・D・リンドブルムはぁ! リルにぃ! 全権利と財産をぉ! ささげまふぅ!」
「よく言えました♪ ご褒美よ🖤」
ガスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!
手加減なしの全力の一撃。
ハルトの身体を浮かせるほどの威力の蹴りが深々とハルトの陰嚢に食い込む。
ブチュリ、と腐った果実が潰れた様な音が響き、リルの爪先にゴリゴリとした感触が伝わってきた。
「ぶひゅぃぃぃぃ!」
どひゅ! ひゅ! びゅるるるるるるるるるるるるるる!!
脳内回路が焼ききれる衝撃と熱にハルトは下半身が燃えたかと思える痛みの中、ハルトは泡を吹いて気を失う。
男としての機能はこの瞬間、失われたのだ。
そして、同時に二度とこの地下から出れないと絶望しながら--。
◆
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
数日後、王宮の地下からは悲鳴と笑い声、そして肉の焼ける匂いが立ち込めていた。
その惨状を一段高い位置から見下ろすのは裸に剥かれ、這いつくばる元王たるハルトと二人の元奴隷だった。
ハルトの背中には、ロキがどっかりと王のように座り、その隣で佇むリルはそっとロキの肩に手をおき、惨状を笑っていた。
「あ~あ、また一人死んだなぁ。ほら、お前らももっと舐めないと、あいつらみたい使えないから処分してやるぞ?」
「ひぃぃぃ! お許しを!」
ぴちゃぴちゃぴちゃ!
足を投げ出す左右のロキの爪先をハルトの臣下が何人も必死に舐めていた。
玉座の下方には、かつての臣下達が転がっている。
ハルトに最期まで忠誠を見せた彼らはリルの怒りを買い、拷問を受け続けたのだった。
彼らは全員、無惨な姿に変わり果てており、中には原型すら留めていない者もいる。
新たな生け贄を待つ令嬢達は鞭を握りしめ、ロキが蹴り落とした臣下達を笑いながら犯し、拷問していたのだ。
「ねぇ、ロキ。国を支配した気分はどう?」
「最高だな。この光景は!」
「フフ、これからはずっとこうしていられるわ」
「あぁ、リルが女王になった今、名実ともにこの国の支配者だからな」
「ロキもよ。だって、私の騎士様だもの🖤」
「なら、リルは俺の姫様だな」
チュ🖤
二人は熱っぽい声で囁きあい、唇を重ねる。
軽く重ねたら、スイッチでも入ったかの様に二人はそのまま互いの唇を何度も重ね、舌を絡ませる。
「リル様過激……」
「ロキ様素敵ですわ」
「あの椅子の顔、惨めですわね」
「フフフ、寝取られた挙げ句、真の奴隷に落ちてしまったんですから、当然ですわね♪」
臣下達を痛めつけながらも、美少女達は二人の新たな支配者の愛し合う姿を讃えていた。
「みんなもこんな変態が国のトップじゃなくて嬉しいでしょ?」
「「勿論ですわ!」」
リルの言葉に全員が同意する。
その蔑みの言葉すらもハルトには心地よかった。
もはや半分しか子種を作れず、男としての価値など失っても、崇拝するご主人様達がいるからだ。
「じゃ、リル女王の誕生に反対したゴミ貴族どもには消えてもらうとするか」
「フフフ、楽しみね~」
「久々に剣を振るえるな」
ロキが言うと、辛うじて息をしていたハルトの家臣達が恐怖の色を顔に浮かべる。
もし彼らが五体満足だったら、一目散に逃げたかもしれないが、生憎とまともに歩けるものすらいない状況でら最強の剣奴だったロキから逃げられるはずもない。
ましてや、彼らに武術の心得などあるはずもないのだから、どちらにせよ助かる道はないのだが--。
それにロキだけではなく、先程まで嬉々として拷問していたのだ貴族令嬢やメイド達までも、メイスや槍などの凶器を思い思いに握りしめている。
「じゃ、最後は派手にいきますか?」
「賛成~♪ みんな、準備してぇ?」
「「「はい、リル様、ロキ様!!!」」」
リルの声に、少女達は一斉に動き出す。
「では、まずはこちらから……」
ザクッ!
「ひぁぎぃぃぃぃぃ!」
「あ、ずるーい! 私がやりたかったのにぃ!」
「まぁ、いいじゃないですか。ほら、早くしないと間に合いませんよ?」
「うぅ~……仕方ないなぁ……えいっ!」
ブスッ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「ほらっ! 私も!」
ザクッ!
「ぐえぇぇ!」
一人の女が振り下ろした槍に脇腹を刺された瞬間、二人分の断末魔が上がる。
「あら? ちょっと刺しすぎましたかね?」
「もう、しっかりしてよね~」
「申し訳ありません。次は気をつけますので」
そう言って頭を下げる女の手には、小さな瓶が握られていた。
「さて、これはどうですか? それっ!」
じゅぅぅぅぅ!
「があああっ!! 痛いっ、熱い、助けてくれぇぇ!!!」
「うるさいですよ。貴方達は散々、私の大切な人達を傷つけてきたのです。これくらい我慢してください」
そこら中で捕らえられた男達の断末魔が響き渡る。
「ほら、お前で最期なんだからせいぜい楽しませるのよ?」
瞬間、メイスが男の足をへし折った。
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
最後の男は悲鳴を上げ続ける。
「ぎゃぁぎがぁぐぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
血塗れで痙攣する男。
涙と鼻水と涎で汚れた顔は血で真っ赤に汚れ、身体中の傷は見る耐えない。
だが、生き残った貴族の男達が、彼に哀れみの視線を向ける者はいないのだ。
誰もが自分達の女王への忠誠心を示すかのように、笑顔を浮かべ媚を売っていた。
すでに洗脳された彼らはリルの忠実な奴隷へと堕ちていたのだがら--。
◆
戴冠式--。
国王ハルトは急死と言うことが発表され、王妃だったリルが女王として即位することとなった。
そして、今日はその晴れ舞台だ。
王城のバルコニーにリルの姿があった。
純白のドレスに身を包み、その美しさに会場に集まった人々は感嘆のため息を漏らす。
そして、王族のマントと王冠こそリルが女王となったことを雄弁に物語っている。
そんなリルの横にはロキの姿があった。
「綺麗だ、リル」
「ありがとう、ロキ」
隣に立つロキに微笑むリル。
いつものハルトや奴隷に見せる残忍な色はなく、ただ一人の女としての幸せそうな笑みが浮かんでいた。
「リル様、おめでとうございます」
「ありがと、ミーシャ」
「リル様、素敵ですわ」
「フフ、ありがとう、レミィ」
「リル様、お美しいですわ」
「フフ、ありがとう、ナターシャ」
「リル様、本当にお美しくなられましたわね」
「フフ、ありがとう、エリン」
「リル様、これからもよろしくお願いします」
貴族どもを奴隷へと調教した令嬢やメイド達からの祝福を受けて、リルはバルコニーから国を見下ろした。
国が一望できる最高の景色。
全ての国民が、王の付属品である王妃と言う目ではなく、これからはリル自身を女王として崇めるだろう。
今、ひれ伏している国民達はこれからどんな運命を辿らそうかしら?
リルは幸せと権力の絶頂にいた。
これからはリルの気持ち次第でこの国の未来が決まるのだから--。
(フフ、もうこの国は私のものなのね。愚民どもの生きるか死ぬかも、私の思うままなのね! ロキと相談してどんな国にするか考えないとね🖤)
リルはこれからの未来を想像しながら、うっとりと頬を赤らめる。
ドレスの下で膨らみつつある腹部を愛おしげに撫でながら--。
異無
2021-11-12 02:41:34 +0000 UTCastaloto02
2021-11-12 00:02:24 +0000 UTC