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「おむつぐみ」(84)

「んっ、んぅっ……!?」  おむつの上からとはいえ敏感な部分を撫でられる刺激、何より幼稚園児に射精を促されている恥ずかしさに、和実は首を左右に振る。  すると逆隣の香織も、隠し切れない関心の高さをのぞかせて手を伸ばし、 「いまはしたくないの? センセーもいってたけど、おちんちんいじるの、気持ちいいんでしょ? なら、何度でもなでなでして、何度でも気持ちよくなればいいのに」  早苗と一緒に、おむつの上から擦り始めたものである。 「んっ、んーっ!」  二人の少女の手が、それぞれ異なるリズムと動きで彼の股間を這いまわる。  さらに背後からは、相変わらず新菜がギュッと密着して抱き着いて、ミルクのようなにおいを漂わせながら、 「みーたん、しろいちっち、いっぱいだしてー」  舌足らずな甘い声で囁くものだから、ロリコンのケなどない和実であっても、我慢しきれるものではなかった。 「んっ、うーっ……!」  劣情を充填されたペニスが再起動し、おむつを押し上げる。  早苗は声を弾ませて、 「わぁっ、ブルマーの中で、おちんちん、おっきくなったぁ!」 「なーんだ、その気になれば出来るんじゃない。ほーら、あたしと早苗でなでなでしてあげるから、いっぱい気持ちよくなりなさい」 「みーたん、がんばれ、がんばれ~」  促す香織に、応援する新菜。 「う、う、うぅ……!」 (うう、いくらなんでも教育に悪すぎでしょ、これ……っていっても、男のぼくを入園させたことや、入園式の「公開おむつ交換」の時点で今さら過ぎるけど……!)  和実はおしゃぶりを噛んで必死にこらえながら、涙目で周囲を見回して助けを求めるが、水無瀬先生も、母親も、「おむつ組がかり」の千代たちも、遠巻きにおしゃべりしながら見つめているだけで、止めようとはしない。まるで園児たちがはしゃいでいるのを眺めているような――そんな表情で。  そして我慢の限界も、そう長くはもたなかった。 「んっ、ん、んぅーっ!!」  どっ、と腰の奥から溢れ出すものが、再びおむつを濡らす。量こそ少ないが、止まらない手の動きに何度も絶頂を繰り返し、和実は全身をビクビクと震わせる。 「あっ、みーたん、気持ちよくなってくれたのかな?」 「どうだろ? もうちょっとこすってみる」 「みーたん、もっときもちよーくなっちゃえー」 「んっ、んぅっ、んむーっ!」  おしゃぶりの下からくぐもった悲鳴を上げて抗議するが、少女たちの手は止まらず、何度も何度も絶頂に達し――ついに力尽きたように脱力したところで、ようやく彼女たちも気付いてくれる。 「あ、気持ちよくなってくれたみたい! さっきみたいに、ぐたーってしてる!」 「やりすぎたかしら? ま、気持ちよかったんならいいわよね」 「みーたん、きもちいい? きもちいい?」  尋ねる新菜に、和実はこくんと力なくうなずいて――少女たちはパァっと、笑顔になった。  ――それを遠くで見守りながら、母親と水無瀬貴子が言葉を交わす。 「ふふっ、どうなるかと思ったけど、うちの子も立派な『おむつ組』の赤ちゃんになってくれそうね」 「ええ。さっそくお友達もできたみたいで」 「このまま赤ちゃん生活になじんでもらって、『おむつ組』として一年を過ごして――」 「私たちもバックアップしますから、『おむつ組』としての生活の心配はいりませんわ。ただ問題は――本当に、卒業できますかしら?」 「その時はまた、『おむつ組』に留年ね。ふふっ……」 「くすくすっ……」 「おもらしが治らないようなら、何年でも通わせてあげるわ。同い年の子が大学に進んで、就職しても、あのお友達が卒園して、小学校、中学校に行っても――」 「今度は『おむつ組がかり』として、また面倒を見てもらえるかもしれませんね。それもまた楽しみですわ」 「ふふっ……そうそう、先週、あれこれと必要なものを買いに、『おむつ組』の制服で駅前に出たでしょう?」 「ええ。それが、どうかされました?」 「聞いた話だと、インターネットでずいぶん話題になってるみたい。といっても、悪い意味じゃなくて、おむつとか、女装とか、ベビープレイとかの人たちの間で、『赤ちゃんみたいな幼稚園児になれるのが羨ましい』とか『あの制服可愛いからどこで手に入るのか知りたい』とか、いろいろ言われてるって」 「まぁまぁ、それは……くすっ、情報を流して、うちの『おむつ組』のことを知ってもらうのも手かもしれませんわね。入園希望者が殺到したりして」 「ふふっ、『おむつ組』のお友達ができるかもしれませんね」 「ええ。大きな赤ちゃんがいっぱいに」 「くすくすっ……あらためて、みーたんがちゃんと『おむつ組』赤ちゃんになってくれて、何よりです。初めての『おむつ組』、しかも男の子だからどうなるかと思いましたけど、『おむつ組』としての自覚をもって赤ちゃんになりきってくれて、さすがですわ。ちょっぴりえっちなのが、玉に瑕ですけど」 「本当は男の子だもの、仕方ないわね。いっそ、『おむつ組の誓い』に加えたらどうかしら?」 「まぁ、名案ですね。そう、こんな感じで――」   * 「……でも、みーたんは、ほんとうは、じゅうごちゃいの、おとこのこ、でちゅ。  だから、おむつのうえから、おちんちんをなでられると、えっちなきもちになって、きもちよく、なっちゃいまちゅ。おねえちゃんたち、みーたんのおちんちん、いっぱいなでなでして、きもちよくしてくだちゃい。  こんな、えっちな、みーたんだけど、『おむちゅぐみ』のえんじとちて、おむちゅも、おもらちも、べびーふくも、みるくも、おちゃぶりもだいしゅきな、おんなのこのあかちゃんに、なることを、ちかいまちゅ――」  新しい誓いとともに、倉石和実の――「みーたん」の日常が、始まった。   (第三話「入園」 おわり)


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