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SS「スカートめくり」(4)

 翌日。 「今日はアサミの選んだ服ね」 「ふりふりのブラウスにウサギさんジャンパースカートなんて、低学年の子みたい」 「ねぇねぇ、浩子ちゃん。スカートめくって、下着も見せてよー」 「う……は、はい……」 「わぁっ、クマさんパンツ! 可愛い~! アサミ、こんなのもってたっけ?」 「一年のころのやつだからね。でも、浩子ちゃんは気に入ってくれたんだ。ねー?」 「う、うん。とっても可愛くて、嬉しい……」 「あははっ、良かった。そのままあげるね」 「あ……ありがとう、アサミちゃん」 「ふふっ、どういたしまして」 「ねぇねぇ、浩子ちゃん。髪の毛も可愛く切ったほうがいいんじゃない?」 「う……でも、ちょっと恥ずかしくて……」 「なら、あたしたちがついていってあげる。だから放課後にでも切りに行きましょ?」 「う、うんっ。ありがとう、みんな」 翌日。 「わぁ、髪も可愛くなったじゃない」 「うん。香苗ちゃんたちについてきてもらって、美容院で切ってもらったの」 「今更だけど、お母さんは何も言わないの?」 「う……親はどっちも家にいないし、それに、見てもなんとも言わなかったから……」 「あ、ごめん……」 「ふふっ、だったらあたしたちが、そのぶんまで可愛がってあげないとね」 「うんっ。ありがとう、みんな」 「どういたしまして」 「それにしても、今日のピンクのポロワンピースも可愛いわね」 「う、うん……でもちょっと、スカート短くない……?」 「えー? このくらい普通でしょ? もうちょっと長いほうがいい?」 「ふふっ、騙されちゃだめよ、みんな。浩子ちゃんがこうやって恥ずかしそうに言うときは、本当は気に入ってる時なんだから」 「ええっ!? そうなの、浩子ちゃん?」 「う……うん……香苗ちゃんの言う通り……」 「あははっ、そうなんだー。じゃあこれからも、ミニスカートを選んであげるね!」 「下着はどんなの穿いてるのかなー? えいっ!」 「やぁっ!?」 「おおー、王道のしましまパンツ……!」 「うう……スカートめくり、恥ずかしいよぉ……」 「あははっ、昔は浩子ちゃんのほうがしてたのにねー」 「うんうん。でも、スカートめくりの楽しさが判ったかも」 「っていうかさ、ひょっとして浩子ちゃん、これもほんとは嬉しがってるのかな?」 「あらあらー、バレちゃったわね、浩子ちゃん。ほんとはスカートめくりされたがってるって」 「え、香苗、それマジ?」 「ええ。ねー、浩子ちゃん? ほんとは自分が可愛いお洋服を着て、スカートめくりされたかったんだよねー?」 「う……うん……」 「へー、そうなんだー」 「ならこれからは、遠慮なくスカートをめくってあげるね、浩子ちゃん」 「う、うん」  翌日。 「はい、今日はプ〇キュアなりきりセット! スカートも短いし、ピンクで可愛いし、浩子ちゃんはこういうの好きでしょ?」 「う……うん、大好き!」 「あははっ、浩子ちゃんったら、プ〇キュア好きなんだね」 「恥ずかしがらないで、好きな時は好きって言ってくれたほうが、あたしたちも嬉しいな」 「ま、恥ずかしそうにしてるのも可愛いんだけどね」 「言えてる言えてる! 体育の時のブルマーの浩子ちゃん、恥ずかしそうにもじもじしてて、とっても可愛いもんね!」 「あ、う……」 「それより、親に何も言われないんだったら、家から出るときから女の子の服を着てていいんじゃない?」 「う、うん。家ではみんなにもらったお下がりを着てるんだけど、通学中はその……ランドセルも黒だし、帽子も男子用だから、変かなって……」 「そう思って、持ってきてあげたわ。はい、女の子用の通学帽と、赤いランドセル。お姉ちゃんのおさがりだけど、使ってちょうだい。そうすれば、ずっと女の子でいられるでしょ?」 「わぁ、あ、ありがとう、チカちゃん! ちょっと恥ずかしいけど、嬉しい……!」 「ふふっ、気に入ってもらえてよかった」 「ねぇねぇ、それよりも、明日おやすみだし、一緒に遊びに行かない?」 「いいわね! 可愛いお洋服、一緒に見に行こう?」 「う、うんっ」 「よかったね、浩子ちゃん。当日はあたしが服を選んであげるから、最初にあたしの家にいらっしゃい」 「うん。ありがとう、香苗ちゃん」   (続く)


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