( うっ…!このままじゃ…! )
両足を持ち上げた鈴が力いっぱいローズの胸を蹴り、鎖をかけていたゾンビの襟首をつかんでローズに向かって投げる。球速を振り切った鈴がマットに跪け空咳を吐くたびに赤いガスが鈴の唇の外に漏れる。マットから起き上がろうとするが、視野がゆがんでやってきためまいが鈴を強制的に跪かせる。
「げぼげぼ…!」
( 何かの毒…?さっきから下腹部が熱い…! )
毒に足を縛られた鈴を逃さないようにローズの下っ端達が乱入して、戦列のゾンビが鎖をむちのように振り回す。
「このあま…!」
振り回された鎖を頭を下げて突き放した鈴がラリアットで反撃し、後についてくるゾンビの群れにフロントドロップキックを突き刺す。
「ぐえぇッ…!」
ローズの部下たちが整理されたら、リングの上に残るのはローズと鈴二人だけ。
「へえ~ 、往生際が悪い女だね。酵素毒が臓器を掌握するまで残りわずか。勝負はもうついているんだよ!」
「やはり彼は...!そうなる前に倒して見せます!」
ローズが思ったより鈴の抵抗は激しく、反則技に頼ってあまりプロレスを磨いていないローズが鈴を相手に正面勝負になるはずがなかった。パワー·ボムでマットに打ち込まれたローズが、背中に乗って流れる苦痛に悲鳴を上げる。
「ごえッ!!」
「これで決めます!」
コーナーに上がり、ローズを肩に逆さに背負ってフィッシャーマン·スープレックスを決める瞬間、鈴の視野が三つに分かれバランスを失ったままマットに落下する。
「く…!視野が…ぐふッ!!」
ローズがマットに倒れ、毒に苦しむ鈴のわき腹をけとばす。
「くだらない抵抗しやがって!でも、それももうタイムオーバー。きさまには私の取って置きを試してやるぜ!」
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =

「く…!!うああぁぁッ...!!」 鈴をコーナーまで追い詰めたローズが彼女のお腹をぐっと握る。 「一度かんだ獲物は逃さないのがゾンビってな。握力300kgまで鍛えたストマッククローだ。存分に味わいな!」 グイッ!! 内臓を絞る苦痛が鈴の口から注入されたガスを逆流させて気道を埋め, さらに苦しめる。 「ぐうッ...!...

「ぐ...!」 首に鎖が引っかかって、コーナーまで引っ張られた鈴をローズの下っ端たちが取り囲む。 「オラッ!」 ドッ!!ゴッ!! 「ぶッ...!!うげッ...!!」 ローズも懐に隠していた鞭を取り出して鈴の体をめった打ちし始める。 ピチッ!!パァンッ!!ピチッ!! 「うっ...!!こんな...ことぉ...!」 ( 毒霧に直...
purplet
2022-03-07 06:38:47 +0000 UTCdep
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