誰も望んでいなかった第4ラウンド。予想できなかった3ラウンドの展開により、ほとんどの賭け金がみきの勝利に移り、結果的にその配当率は0.8。予定通りみきが勝ったところで、そこにバッティングした団体も川澄も大損するだろう。
でもそんなことはもう秋絵の知ったことではなかった。
「どうせ地獄に落ちるなら、あのビッチも道連れにしてやる…!」
そんな内幕を分かっているかどうかボールが鳴るやいなや、みきが勝利の確信に満ちた顔でラッシュをかけてくる。
「オラオラ!こんなパンチにも反応できないの? チャンピオンちゃん。またボディー行くわよ!」
「うッ...!!おえぇッ...!!」
ガードに引っかかってクリーンヒットは防いだが、ダメージが大きく累積していた腹部に拳が刺さると吐き気が襲ってくる。
【またボディ!かわいみき!再びボディーフィニッシュで3連勝を飾るのか!】
「フフッ、みんな見てろよ! 私のシグネチャーブローでこの女をマットに沈めてあげるわ!」
(やっぱこいつ… ボディフィニッシュにこだわっている。シグネチャーブロー?お前みたいな頭が空っぽなまぬけ共は見飽きたんだよ!そいつらがどうマットに沈んだのか確と教えてやる…!)
みきのボディーに腹部がボロボロになった中にも不幸中の幸いなのか、左脇腹には全然ダメージがなかった。だったら…!
その際、みきのストレートにガードが壊れ、秋絵の上体が反り返る。
「バイバイ、チャンピオンちゃん!手前はこれでおしま...!」
みきが言葉を終わらせる前に、体を後ろに反らした秋絵が、バネのように上半身を前に弾き、左ストレートを飛ばす。
「うぐッ...!!うぶぶッ...!!」
「おごッ...!!んごおッ...!!」
脳震盪を起こしたのか半分白目になって立ちすくんだみき 。クリンチで体をつかまえた秋絵が、席をスイッチングしてみきをロープに放り込むと、体を支えきれずまるで洗濯物のようにロープにかかってしまう。
「ラッキービッチのくせに...!お前みたいな寝ぼけたやつら全部どうなったのか今からきっちり教えてやる!」
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バン!ズバン!ドズンッ!! 「うげッ!!あかッ!!おぐえぇぇッ...!!」 頭のてっぺんまで血が上った秋絵には、もはや川澄の叫びも、進行者の解説も、周りの歓声も耳に入らなかった。聞こえるのはただ目の前の女の悲鳴それだけ。その憎たらしい悲鳴を上げるたびに、怒りのこもった拳で両頬を殴りつけ、強制的に唾液を...

「地下アイドル気分でボクシングやってるアマチュアなんかがチャンピオン…?ふざけやがって。人を殴るというのがどんなものかはっきり教えてやる!」 ズン!! 「ぐうぅッッ!!...ッぶ!!」 【みき必殺のボディーアッパー!チャンピオンまったく反応しない! ついに王位簒奪の瞬間が来たか!】 「まだよ!一発では全然...
canjyons
2022-01-15 10:30:15 +0000 UTCpurplet
2022-01-14 23:03:19 +0000 UTCHaju
2022-01-14 21:46:12 +0000 UTCpurplet
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2022-01-14 13:06:53 +0000 UTC