※オリジナルと比べ一部設定の変更があります。
強烈なスポットライトが降り注ぐリング。そこで2人の女性プロレスラーが激しい戦いを演じていた。
「ぐふうぅぅッ!!」
鈴のドロップキックを顔正面から受け止めたレッドウィップが、見事に倒れてマットに打ち込まれる。
【ホワイトラビットのドロップキック!レッドウィップ選手、また負けてしまうのか!決まった!】
「みんな! 集まってくれてありがとう!今日もステージ、頑張るわよ!」
平凡なアイドル研究生だった夢原 鈴はある日突然天使の力に目覚め、プロレス界の転覆を図る悪の団体、ヘルズフレアに立ち向かう正義のヒロイン、ホワイトラビットとなって戦いの日々を送っていたのだった。
....
...
「へへ、お疲れ様~。」
試合後、控え室で卑屈な笑顔で迎えるパプリカの登場に鈴が眉をひそめる。
「なによ、そのへんな笑顔...。また碌でない事を考えるとかないでしょうね!」
「へへ、もちろんですとも。夢原様のおかげで悪の道から抜け出して生まれ変わった私は正しくニューパプリカ!夢原様のマネージャーこそが私の天職だったことを遂に悟ってしまったんですよ。」
「...本当かな?この前のように騙そうとしたら青汁にしちゃうからね!」
鈴が拳を握って脅すと、よくない記憶がよみがえったのか、パプリカがこっそり視線をそらす。
「げっ...!な、何だってんのよ~。これ!ちゃんとライブイベントのオファーも受けてきたんだから。ほら!」
パプリカが手にしていたパンフレットを広げると、それを確認した鈴が驚いて目を輝かせる。
「えっ? これってスーパーアイドルフェス?トップアイドルが必ず通るというメジャーデビューの登竜門じゃん!やったー!へへっ、今まで頑張ってきた甲斐があったんだ!私ももう人気アイドルなんだ!」
後ろでパプリカが口角を細く上げていたけど、フェス出張のニュースに浮かれた鈴はそれに気づかなかった。
(ひひっ、バカ、バーカ!お前なんかがそんな所に出られるわけないじゃない!こんな生活早く卒業してサイドアームズに復帰してやるってことよ!)
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フェス当日、鈴は緊張した様子でステージの下で自分の番を待っていた。舞台下は鈴を除けば顔を半分隠した謎のステップ1人だけで、ステージ上ではまるでロックのような強烈なサウンドが天井を叩いているのを除けば、何か殺風景な雰囲気を醸し出していた。
「えっと…競演者は私一人だけ? それはそうとして、何この騒がしい音楽。本当にアイドル系なの…?」
「夢原さん、順番ですよ。」
いよいよ鈴の番、リフトが上がると、周りを埋め尽くしていた闇が換気され、強烈なスポットライトが鈴を襲う。
「こ、こんにちは~!私、夢原 鈴!アイドルやって… ひいっ!」
【粛清だ!にせものは殺せ!】 【また生け贄が上がってきた!】 【KILL!KILL!KILL!】
「な、なによ...。このステージ…。」
鈴が迎えたステージは彼女の予想とは一次元違う距離感を持っていた。ステージ上では、アイドルのような衣装を着た二人のJKが、ヘルズフレアのレスラーと見られる集団にリンチされていた。確かキャンディリリーと呼ばれるタッグチームで活動するアイドルレスラーデュオだったような…ライブステージというよりは、まるで闘技場。ステージを取り囲む観客たちも大部分パンクな感じで普通ではない雰囲気をしていた。
「みんな~!今日のイベントの最後を飾る、 メインゲストが来たわよ~!」
鈴が人の気配を感じて後ろを振り向いた瞬間。
「ぐうッ!!」
振り回されたギターが鈴の顔を飛ばしてステージの床に叩きつける。
「貴方がホワイトラビット? ふふ、大したことないように見えますけどー、こんな奴に毎回負けるウィップ姉さんも本当情けないですわね。」
鈴を襲ったギターの持ち主であり、今回のことの首謀者。青白い肌にあちこち傷を縫合した跡。ヘルズフレアのゾンビアイドルを自称するポイズンローズだった。
「うっ...!また性懲りもなく...!このステージ、一体なんなんですか?また何かの洗脳でしょう?」
「ふうん~、洗脳?ポイズンローズは世界で一番可愛いからわかんない☆」
ぶりっこしてたのもつかの間、ローズの表情が急変する。
「なんてな!人の縄張りに潜り込んで俺様のファンを侮辱するとは大きくでたな!股間振るだけの三流アイドルもどきが… このローズ様が、その胯間を引き裂いてやろうか?ああぁん!?」
ローズの雰囲気が急変すると、彼女のファンの狂気に満ちた歓声がイベント会場を埋め尽くす。
【来た!毒属性ローズの降臨だ!】 【ローズ様の毒属性最高です!】 【ブヒッ!】
急にまずいと思ったのか、ローズが再びぶりっこをしながら拳を握った手で自分の頭を軽く叩く。
「えへっ☆ だめだめ!ローズを興奮させたらローズ、たまに誤作動しちゃうんだぞっ?それじゃ、みんな!今日のデスアイドルフェス最後のメインイベントだよ~!アイドルを詐称するこのメスを磔にして、その血で腐った地上のアイドル界を浄化するのよ!」
ローズの言葉を合図にステージの床からリングポストが立ち上がり、同時に噴き出したスモッグがステージをいっぱいに埋め尽くす。
【KILL!KILL!KILL!】 【メス豚を殺せ!!】 【偽物は消えろ!!】
「うっ!何?このスモッグ?!」
しまった!と思ったが、すでにスモッグを吸い込んだ後。若干のめまいを感じた鈴が体をふらつかせ、片方のひざまずく。その間に、鈴の方へゆっくり歩いてきたローズが、肩にかけていたギターを持ち上げて、その端っこを鈴に向ける。
「ヘルズフレアとかそんな落ちぶれた団体、どうなってもおれの知ったことじゃないけど...。魔界も地上も、この世に綺羅星はたった一人。このローズ様だけよ!アイドルを詐称するメスどもは全部、俺のランダムスカルで屠殺してやるぜ!」
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試合に突入する途端、リング中央でロックアップで取り組んだ鈴とローズが力比べに突入する。 「ふふっ、顔色が少し悪いんじゃない?」 (やっぱり...!さっきのスモッグを吸い込んでから体が重い...。でも!) 「!」 ドン! 「く...ッ!」 【あの技はSTF!】 【ローズちゃんが押されている?】 【ばかもん!ローズ様はわ...

鈴がリングでしばらく練習を休んで、息を整えていたその時、後方からパプリカがクロスフェイスチキンウィングをかけてくる。 「!あなたはこの前の...!?」 「今になって気付くなんて、完全に後ろがルーズじゃない。これからお前をぶっ壊すつもりけど、どんな技がいい?その前に... こんなのいらないでしょう?」 パプリ...
purplet
2022-01-04 10:28:54 +0000 UTCswordman
2022-01-04 08:59:31 +0000 UTCpurplet
2022-01-02 21:31:15 +0000 UTCshame-man
2022-01-02 20:29:34 +0000 UTCpurplet
2022-01-02 15:45:06 +0000 UTCHaju
2022-01-02 15:19:14 +0000 UTCpurplet
2022-01-02 13:53:40 +0000 UTCpurplet
2022-01-02 13:50:08 +0000 UTCododo
2022-01-02 13:40:11 +0000 UTCred fox
2022-01-02 13:36:12 +0000 UTCpurplet
2022-01-02 13:32:37 +0000 UTCcanjyons
2022-01-02 13:26:28 +0000 UTC