「はでやかな服装しているくせに全然弱いじゃん。未だやるつもりなの?」
(くぅ…!ガキがナメやがって...!!後悔させてやる!)
異世界王国の王女であり、悪に対抗して身を捧げて戦った光の戦士ブローハート。その魂は、数百年が過ぎた現世で、平凡な女子中学生桜内こころに受け継がれ、今もその使命を全うしている。
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「聞いてみてセイナ。昨日、敵の幹部みたいな奴に会ったけど、図体ばか大きくて大した相手でもなかったの。」
こころのかけがえのない友達で、異国的な銀髪を持ったセイナ。 彼女は実は、異世界の女神の転生で、ブローハートの魂を持って転生したこころを見つけ、彼女を光の戦士として覚醒させた張本人だった。
「でも、こころ。エンダーポルテは前世のあなたの王国を含め、数多くの世界を飲み込んできた闇の存在です。決して心を緩めてはいけません。」
「ふぅん、そんなすごいやつらには見えないんだけど。セイナが言ったじゃん。ブローハートは前世を重ねるごとに強くなるって。きっと私の代でブローハートの力は完成したんだよ!」
「...。」
ブローハートでデビューして以来、一度の敗北も経験していないこころは、自信に満ちていた。しかし、その過ちを悟るのにそれほど時間はかからなかった。
....
...
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暗やみにつつまれた深夜の夜。その夜も相変わらずエンダーポルテのやつらを片付けた後だった。
「この気配は新しい敵? 一人だけのように見えるけどどうしよかな…?」
こころは、かつてセイナが言ってくれた言葉を思い出す。
「こころ、聞いてください。ブローハートが一日分使用できる可用魔力には限界があります。 魔力残量が半分以下の時は無理せず離脱してください。」
って言ったけど、一匹くらい大丈夫だろ?そう軽く考えたこころは、セイナの忠告を無視して敵の魔力を察知した場所へ向かう。
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魔力反応を追って不気味な霧のかかった廃工場に着くと、そこには黒いドレスを着た、年下に見える青い肌のデーモンの少女が、こころを待っていたかのようにうれしがれていた。
「お姉さんがブローハート?昨日はうちの姉がお世話になったようですね。」
「何だ、彼のデカブツの妹? 本人はどこにいっで、まさかその図体で妹のスカートの裾に隠れたの?」
「ふふ、頼りないお姉さんですが、一応血がつながったお姉さんなので、いまから妹のジークリンデがブロウハートお姉さんの相手になるつもりです。」
「へぇ~お姉さんの敵を討つなんて、チビのくせにえらいじゃん。でも、私の噂とか全然聞いてないみたいだね!」
ジークリンデはこころが相手にしてきた敵の中でも、外小柄な体格をしていた。一発で終わりそうな奴が何を偉そうに...!お姉さんとして世の中の怖さということを教えてやる!
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...
ドズゥン!!ズドォンッ!!
「おげえぇぇッ!!」
ジークリンデの拳が露出したお腹の真ん中に刺さると、こころのねじれた唇の間から唾液とともにみっともない断末魔が出てくる。
「あら~堂々と出したへそが的のように見えてつい…。」
「がッ!!げえッ!!おげぇッ!!」
(こ、こんなの、単なる偶然よ...!魔力さえもう一寸残っていたら…!)
「始まったばかりなのに、 ブローハートは無敵じゃなかったんでしょうか。ふふ、お可愛いこと…。」
「くッ...!先ほどは油断しただけだから!痛い目にあうのはこれからよ!」
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